肝臓がんの局所療法・内科的治療として知られる肝動脈塞栓療法(TAE)についてまとめています。
肝臓がんの治療にあたり、切除など外科的治療法が難しい場合に用いられる方法のひとつが、
肝動脈塞栓療法(TAE)です。
治癒率の高さから、近年は医療現場で数多く採用されています。
【肝動脈塞栓療法とは】
がん細胞が栄養を得ている動脈をふさぎ、栄養を遮断することで壊死させる。
具体的には太ももの付け根、あるいは腕の動脈からカテーテルを挿入し、肝動脈まで挿入を進めていきます。
そして肝動脈まで達したら、造影剤と抗がん剤の混合液を注入していきます。
造影剤で患部に届いたことを確認したら、1mm角の小さなゼラチンスポンジを追加注入して、動脈をふさぎます。
これによってがん細胞には栄養が届かなくなります。
なお正常な細胞には「門脈」という血管からの血流もあるので、大きな影響はありません。
ちなみに肝動脈塞栓療法は初期の肝臓がんには適しません。
初期の肝臓がんは肝臓から栄養をあまりもらっていない可能性があるからです。
肝動脈塞栓療法が用いられるのは、3cm以上の大きながんの治療や、個数の多い場合でも適応可能というメリットがあるため。
治療後の治癒率も比較的高いとされています。
みぞおちの痛みや腹痛、吐き気などの副作用がありますが、数日で治ります。
身体への負担が小さいため、ほかの治療と併用されるケースもあるでしょう。
肝動脈塞栓療法は、ラジオ波焼灼療法や切除よりも実績と言う面ではやや劣りますが、
さまざまな病状の患者に適応できるという意味で、注目を集めています。
肝動脈塞栓療法で治療する場合、だいたい10日ほどの入院で、21万円ほどの費用がかかります(保険適用時)。
入院期間が短いので、金銭的な負担も少なくて済みます。
日本のがんの医療現場における補完代替医療の利用実態調査(2005年発表)によると、44.6%のがん患者が、補完代替医療を利用していることが明らかとなっています。 代替医療は、標準治療ができない場合でも取り入れることができますし、抗がん剤治療などの副作用を軽減したり、治療中や予後における生活の質(QOL、クオリティ・オブ・ライフ)の向上を期待できます。
一方、代替医療の中には、信頼できる裏付けがなく、効果の根拠に乏しいものもあるので注意が必要です。このサイトでは、肝臓がん対策に用いられる主な代替医療の特徴や体験談のほか、代替医療の中でも圧倒的に多く用いられる「健康食品」の成分についてエビデンス調査をまとめています。
本サイトで紹介している主な代替医療は、以下の通りです。
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