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近大グループ、肝臓がんの新治療法を実証

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近畿大医学部の研究グループが発表した、肝臓がんの新治療法のニュースについて紹介します。有効性と安全性を世界で初めて実証した研究結果を、ニュース記事からまとめてみました。
(出典元:産経WEST/https://www.sankei.com/west/news/180117/wst1801170029-n1.html)

記事の要約

  • 肝臓の細胞の若返りに成功
  • 肝前駆細胞に変化させるのは世界初!

記事のポイント

2つの治療法を組み合わせることで、がんの進行を遅らせられるという研究結果を、近畿大医学部の工藤正俊教授らの研究グループが発表。組み合わせた2つの治療法は「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」と、抗がん剤である「ソラフェニブ」の投与です。「この手法が標準治療となり、肝臓がん患者の希望になる」と工藤教授は話しています。

2つの治療を組み合わせてがんの進行を遅らせる

近畿大学医学部の工藤正俊教授らの研究グループが、切除不能となった肝臓がん患者について臨床実験を実施。2つの治療法を組み合わせてがんの進行を遅らせるといった研究を行い、有効性と安全性を世界で初めて実証したそうです。

「TACE」と「ソラフェニブ」を組み合わせた治療

組み合わせた治療法は、病菌に侵されている病巣に栄養を送る動脈を壊死させる「肝動脈化学塞栓療法(TACE)」と、切除不能の肝臓がんに効果的な抗がん剤「ソラフェニブ」の投与。TACEは新しく血管を作る作用を持った因子を誘発しやすいため、がんの再発や転移がしやすいといった課題がありました。一方で、ソラフェニブはがん細胞の周辺に新しく血管を作らせない作用があり、併用することで成果が実証できればがんの再発を抑えることができるとされていたのです。

肝臓がんの進行を2倍近く遅らせることが実証された

平成22~29年に、国内の33施設で2つの治療を組み合わせた新治療による臨床実験を実施。その結果、TACEのみの治療を施した患者と比べて、新治療を施した患者のほうががんの進行しない安定した期間が2倍近く伸びたことが判明しました。

患者の希望となる新治療法を実証

がんの進行を遅らせる研究結果が発表されたことは、肝臓がん患者にとって希望となるニュースだと言えます。平成22~29年と長い期間に渡っての研究と、33施設での臨床試験の結果ということもあり、信頼性も高いです。今後は肝臓がんの進行を遅らせる治療から、完治に向けての新治療の実証が課題となっていくのではないでしょうか。