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【ステージ別】肝臓がんの症状

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このカテゴリでは、肝臓がんのステージについて、症状や治療法を解説しています。多くのがんには、病状の進行度合いによって「ステージ」と呼ばれる段階が定義されています。ステージ1が初期段階で、ステージの数字が上がるごとに重症化していると判断できます。

ステージによって、がんが治る可能性や再発の可能性を予測することができるので、治療方針の決定に使われます。

肝臓がんのステージの定義

肝臓がんの場合、ステージは3つの因子によって定められます。

因子の種類 条件
T因子

以下の条件に当てはまる数によってT因子が定まります。
1.腫瘍個数が単発
2.腫瘍径が2cm以下
3.脈管侵襲がない

N因子 リンパ節への転移の有無。
M因子 遠隔転移が認められるか否か。

この結果を受け、ステージは以下のように定義されます。

ステージ 当てはまるT因子の数 N因子とM因子
ステージ1 T因子がすべて当てはまる。 N因子にもM因子にも当てはまらない。
ステージ2 T因子のうち、2つ当てはまるものがある N因子にもM因子にも当てはまらない。
ステージ3 T因子のうち、1つだけ当てはまるものがある。 N因子にもM因子どちらか1つでも当てはまる。
ステージ4 T因子のうち、1つも当てはまるものがない。 N因子にもM因子どちらか1つでも当てはまる。

実際の診断は、それぞれの定義に加えて、肝機能の状態なども考慮したうえでステージが確定されます。

各ステージの症状と治療法について

ステージごとの症状や治療法を解説しています。ステージの定義と合わせて、肝臓がんの理解に役立ててください。

ステージ1

がんが小さく、転移が見られない状態

肝臓がんのステージ1は、腫瘍が1個、大きさが2cm以下で、転移が見られない状態。この段階では自覚症状が少なく、定期健診で見つかるケースがほとんどです。一方、5年生存率は54.6%と、決して高い数字ではありません。 治療方法としては、「切除手術」をはじめ、「エタノール注入」「ラジオ派焼却」といった局所療法が用いられます。

肝臓がんステージ1の症状や治療法を見る

ステージ2

転移がみられたり、腫瘍が広がりつつある

「少し転移しているが、腫瘍は広がっていない」、あるいは「腫瘍は広がっているが、転移していない」状態。自覚症状はまだ乏しいものの、人によっては食欲不振や全身の倦怠感を感じるケースがあります。この段階での5年生存率は43.1%です。 治療はステージ1と同様、適応があれば「切除手術」や「エタノール注入」「ラジオ派焼却」などが行われます。

肝臓がんステージ2の症状や治療法を見る

ステージ3

腹水や黄疸などの合併症があらわれる

腫瘍が筋肉の層などを越えて広がっている状態。この段階になると、5年生存率は24.8%になり、腹部に水がたまる「腹水」や、肌や目などが黄色く濁る「黄疸」などの合併症があらわれることがあります。 病巣の拡大が見られることから、治療においては医師から「手術が難しい」と宣告されることがあります。その場合、肝臓の動脈を塞ぎ、がん細胞への栄養を遮断する「肝動脈塞栓術」が使われます。

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ステージ4

複数の部位にがんが転移し手術が困難に

「腫瘍が臓器の壁を越えて血管などに広がっている」、あるいは「離れた臓器に転移している」状態。5年生存率は10%以下で、症状としては「腹水」や「黄疸」などの合併症があるほか、遠隔転移がある場合は吐血、呼吸困難などの苦痛を伴います。治療においては、原則として手術を行わないことがほとんどで「肝動脈塞栓術」や「化学療法」、症状によっては「放射線治療」などが行われます。

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「ステージ分類」と合わせて検討される「肝障害度分類」

肝臓がんの進行度合いを評価した「ステージ分類」と合わせて、治療方針の策定に関わるのが「肝障害度分類」です。「肝障害度分類」とは、「肝機能がどのくらい保たれているか」を評価するもので、評価方法としては日本肝癌研究会がまとめた「肝障害度分類」と、欧米で主流となっている「Child-Pugh分類」の2つがあります。

肝障害度分類

肝障害度分類は、肝機能の状態によってA~Cの3段階に分けられます。

項目 A B C
腹水 なし 治療効果あり 治療効果少ない
血清ビリルビン値 2.0mg/dL未満 2.0~3.0mg/dL 3.0mg/dL
血清アルブミン 3.5mg/dL 3.0~3.5mg/dL 3.0mg/dL未満
ICG負荷試験値 15%未満 <15~40% 40%超
プロトロンビン活性値 80%超 50~80% 50%未満

Child-Pugh分類

欧米で用いられるChild-Pugh分類は、定められた項目のポイントを加算し、合計点によって、3段階で分類を行います。ポイントの合計が5~6点ならA、7~9点ならB、10~15点になるとCと評価されます。

項目 1点 2点 3点
肝性脳症 なし 軽度 時に昏睡
腹水 なし 少量 中等量
血清総ビリルビン値 2.0mg/dL未満 2.0~3.0mg/dL 3.0mg/dL
血清アルブミン 3.5mg/dL 2.8~3.5mg/dL 2.8mg/dL未満
プロトロンビン活性値 70%超 40~70% 40%未満

肝障害度分類ごとの治療法

2つの肝障害度分類のいずれかでA~Cに分類された後に適用される、治療法の概要です。

評価 手術 局所療法 抗がん剤/放射線
A 行わない
B 行わない
C × ×

肝障害度分類に応じて適用される治療法について詳しくは、以下のページを参考にしてください。

肝障害度分類に基づく治療法について詳しく見る

肝臓がんの治療について

ステージ1での自覚症状がほとんどないと言われる肝臓がん。気づいた時にはすでに転移しており、切除さえできないケースも少なくありません。しかし、標準治療をはじめ、それを補完する代替療法の研究も進んでおり、治療の望みは以前より大きいと言えます。このサイトでは、各種標準治療のほか、治療中や予後における生活の質(QOL)を高める効果が期待される代替医療について、詳しく解説しています。

代表的な標準治療

本サイトで紹介している主な標準治療は、以下の通りです。

  • 切除手術
  • 肝臓移植
  • 経皮的エタノール注入療法
  • 肝動脈塞栓療法 など

標準治療について、詳しい内容を知りたい方は以下を確認してください。

肝臓がんの標準治療について詳しく見る

代表的な補完代替医療

本サイトで紹介している主な代替医療は、以下の通りです。

  • 健康食品・サプリメント
  • 食事療法
  • 漢方
  • 免疫治療 など

代替医療について、効果や口コミ・評価を知りたい人は、以下を確認してください。

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