肝臓がんステージ2の、症状や治療法をまとめているページです。
肝臓がんのステージは、がんの進行度合(T因子)、リンパ節への転移(N因子)、そして遠隔臓器への転移(M因子)の3つの因子によってステージが分けられます。ステージ2は、以下のように定義されています。
ステージ1よりも少し進行して、腫瘍が大きく広がってくるとステージ2と判断されます。
ステージ2における5年生存率は43.1%になり、生存の可能性は半分以下となっており、肝臓がんの治療の難しさを物語っています。
肝臓がんは自覚症状に乏しいため、発見が遅れることも多くなっています。
ただしこの段階では、人によって食欲不振や全身の倦怠感を感じることがあります。
ステージ1同様、切除手術やエタノール注入、ラジオ波焼灼などが行われます。
がんを確実に取り除けるのは切除手術なので、可能であれば切除を行います。
肝臓がんは手術の後でも、80%の確率で再発すると言われています。いかに再発を防ぐかが、切除後の課題となります。
また、がん細胞にエタノールを注入したり、電極をがん細胞に挿して焼いてしまうラジオ波焼灼といった局所治療も行われます。
ただしがんが3cmを超えると局所治療が難しいため、肝動脈にスポンジを詰めてがん細胞に栄養が届かないようにする、肝動脈塞栓術も利用されます。
肝臓がんは初期症状がない場合がほとんど。気付かない間に肝臓がんが進行して腫瘍が大きくなっていきます。腫瘍が大きくなると、右側の肋骨の下辺りの痛み(右季肋部痛)やみぞおち辺りの痛み(心窩部痛)などの症状が現れます。どのステージでどのような症状を発症するのかは必ずしも決まっていません。発症の仕方は個人によって大きく違い、症状の感じ方も人それぞれ。同じステージ2の状態でも、症状が異なることがあるのです。
肝臓がんのステージ2の状態は以下3パターンがあり、いずれかの状態に該当するとステージ2と判断できるでしょう。
肝臓がんステージ2の症状を決定するのはT因子と呼ばれるもの。Tumor(腫瘍)の頭文字をとってT因子と名付けられました。T因子は肝臓がんの状態を表すものです。T因子は以下の5つの項目によって決められます。
T因子はT1~T4にレベル分けされています。どのような症状がT1~T4に該当するのか、それぞれの項目を見ていきましょう。
門脈侵襲とは、消化管を通る血液が集まり肝臓へ流れ込む部分の血管「肝門脈」のこと。門脈侵襲は以下の症状に分けられます。
肝静脈は、肝臓から出ている静脈。門脈から流れてきた血液が集まる場所です。肝静脈侵襲は以下の症状に分けられます。
肝内胆管とは、肝臓の中を通っている胆管のこと。肝内胆管侵襲は以下の症状に分類されます。
以上の項目の状態を確認し、T因子の種類を決定。T因子は以下の表で確定することができます。
単発 | ||
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主要な大きさ | 最大径2cm以下 | 最大径2cmを超えている |
脈管に侵襲なし(vp0、vv0、b0の全てに該当) | T1 | T2 |
脈管に侵襲あり(vp1-vp4、vv1-vv3、b1-b4のいずれかに該当) | T2 | T3 |
多数 | ||
---|---|---|
主要な大きさ | 最大径2cm以下 | 最大径2cmを超えている |
脈管に侵襲なし(vp0、vv0、b0の全てに該当) | T2 | T3 |
脈管に侵襲あり(vp1-vp4、vv1-vv3、b1-b4のいずれかに該当) | T3 | T4 |
ステージ2などの初期段階では、症状を感じることなく進行してしまうケースも多い肝臓がん。原因は、過度の喫煙や飲酒といわれており、進行度によって今後の生存率も変わってくるほどの大病です。その為、手術によってがんを摘出したり、薬を投入したりさまざまな治療法でがん細胞にアプローチする方法が採用されています。ここでは、実際にがん治療を受けた方の声について詳しくまとめた記事を紹介します。
(出典元:みんなの闘病記/http://minnanorecovery.com/肝臓がんを患った方の体験談)
体に倦怠感を感じて、病院で診察を受けたら肝臓がんだと診断されたそうです。
初期段階なので、手術はせずに身体に負荷がかかりにくいラジオ波焼灼を採用。医師曰く、がん腫瘍の中に電流を流してがん細胞を死滅させる治療方法なので、小さいがんの治療にむいているとのことでした。
ラジオ治療によってがん細胞をすべて死滅させることができたのですが、これで治療完了ではありません。数年先に再発する可能性があるので、がんが大きくなったり転移したりする前に、定期的に診察を受けたほうが望ましいでしょう。
夏風邪が続いていると思い、病院で診察を受けたところ、急遽精密検査を受けることに。結果、重度の肝臓がんと診断されたそうです。かなり進行している状態でしたので、摘出手術になっています。
およそ8時間の手術で、70%近くの肝臓を摘出。手術後、ドクターの診察によると、肝臓がんに対して抗がん剤治療は効果がほとんどないとのことなので経過観察になりました。定期的に検査してお酒を断っているので、現在は良好です。
肝臓がんの恐ろしいところは、自覚症状がないまま進行してしまうところ。「気付いた時には遅かった」ということがないように、体調に異変を感じたら早めの受診を心がけてください。
会社の人間ドックで肝臓がんを発見。早期段階でしたので、入院する必要はなくラジオ派電流治療で病気を治しています。
早期発見なので、入院せずに週2回の通院で治療していくことに。初期段階だったので命に関わるほどの状態ではないですが、精神的に追い込まれたそうです。この場合、家族含め回りの人のサポートが必要になってくるといえるでしょう。
若い人でも、カロリーの高い食事や飲酒によって肝臓に負担を与えている方が多いそうです。「自分はまだまだ若いから大丈夫」と過信するのはやめましょう。
肝臓がんは、進行度によって治療方法が変わってきます。軽度の症状の場合は、体への負担が少ないラジオ派電流で治療。しかし、重度の場合は長時間におよぶ摘出手術が濃厚です。
自覚症状がなく進行していくのが特徴なので、体の異変を迅速に察知することが重要。「熱が長引いている」「風邪の初期症状がある」、少しでも体に違和感を覚えたら、早めに受診するようにしましょう。
肝臓がん手術を受けた高齢者の場合、条件や方針によって5年生存率が大きく変わってくるとのこと。高齢者の場合、身体的負担が大きいためか本人が希望しないといったケースが多いそうです。結果、生存率に差が出てしまう可能性があります。ここでは、高齢者の肝臓がんでの生存率について記載された記事についてまとめています。
(出典元:AERA dot./https://dot.asahi.com/dot/2017022200125.html?page=1)
肝臓がんの手術を受けた方の5年生存率をまとめています。若年者が70.5%に対し、高齢者は44.4%と25%以上も低下する結果となりました。医師によると、手術自体に問題はなく、合併症も特に関係ないとのこと。生存率に差が出る決定的な要因は、本人の意思による可能性が濃厚だと推測されています。
再発が多いがんなので、複数回の治療や手術が必要になる可能性大。若年者は、再発しても再度手術できるが、高齢者の場合体への負担が大きくなるので手術ができない、または本人が希望しないことが多いです。結果、治療せずに放置してしまうため、生存率に差が出てきてしまうのです。
静岡県立総合病院では、2015年から1年間にわたって肝臓がんの手術数を計測。150例の手術の内、75歳以上は68例ありました。症例の半分近くを高齢者が占めています。ただ誰でも手術をするわけではないとのこと。手術に向かない人もいるそうです。
静岡県立総合病院の大場範行医師によると、高齢者の肝臓がんの手術をするか否かは、独特の判断基準があります。病気の進行度や合併症のリスク、本人が歩いて通院できる、家族のサポートがあるかといった条件を加味して判断。また、手術前に呼吸器科や循環器内科を受診してもらったうえでの判断を聞くとのこと。やはり、若年者の手術と比べて入念なチェックが必要になってくるといえるでしょう。
現在、肝臓がんの手術を受けている年齢層は全体の半分が高齢者。今後、超高齢化社会になっていく中で、症例数が増えてくることは火を見るよりも明らかです。人数過多により「手術を受けたくても受けられない」という高齢者が出てくる可能性もあるといえるでしょう。手術を受ける受けないに関わらず、肝臓がんと診断されたら、家族や周りのサポートは必須。手術を受ける前に根本的な病気の元である食生活や生活習慣から改善していくのが良いといえます。
肝臓がんは初期段階であれば、メスをしないラジオ波焼灼療法(RFA)や肝移植といった治療方法があります。なかなか自分では気づきにくい病と言われていますが、早期発見で一命をとりとめる可能性もあります。ここでは、初期の肝臓がん治療について詳しく紹介されている記事についてまとめてみました。
(出典元:JR東京総合病院/https://www.jreast.co.jp/hospital/info/certified_cancertreatment/big5cancers4.html)
肝臓がんは、初期段階を対象とした治療方法があります。内科的療法として代表的なラジオ波焼灼療法(RFA)。外科治療としては、肝移植が一般的です。これらの治療法で、対処できない場合、肝動脈塞栓(そくせん)療法(TAE,TACE)、動注化学療法、放射線治療、抗がん剤といった治療法になります。肝臓がんの大きさや個数、状態を加味したうえで最適な方法を決定。ただし、症状が深刻なほど治療方法が限定されていき、体への負担が大きくなります。そのため、肝臓がんは早期の発見が重要になってくるでしょう。
初期段階の小さな肝臓癌に対して有効なラジオ波焼灼療法(RFA)があります。これは、髪の毛ほどの電極針を患部に入れて電気を流してがん細胞を除去する方法です。手術時間は2~3時間なので、鎮静剤と局所麻酔を用いた治療法になります。短時間で手術が完了するため、長期間入院する必要がほとんどありません。 ラジオ波焼灼療法(RFA)での治療が困難な場合は、直接患部を摘出する外科手術になります。切除方法に関して、腫瘍の場所や大きさによって判断し、手術後の肝臓の状態まで想定した綿密なシミュレーションが大切。症状によっては長時間の手術になるでしょう。
肝臓がんの80%以上は、慢性肝炎や肝硬変といった肝臓病からの発症です。他にも、アルコール性肝疾患、原発性胆汁性肝硬変症など生活習慣病からなる症状もあるのが特徴。いずれのケースも初期症状がほとんどないので、自分で気付きにくいという危険があります。そのため、日頃から肝臓を気にかけてあげることが大切です。万が一、肝硬変や慢性肝炎になってしまったら、定期的に通院し、肝臓がんにまで進行させないように治療を続けていくことが大切といえます。
肝臓がんの治療には、初期段階であれば身体的負担が少ないラジオ波焼灼療法や肝移植による治療があります。最近では、2009年より開始した化学療法も新しく発足。従来の治療法による改善傾向がみられない患者向けに治療を行なっているそうです。いずれにせよ、症状が深刻化することで治療法も変わってきます。なるべく早期の治療で収まるように、定期受診を心がけましょう。
JR東京総合病院は、呼吸器内科や脳神経外科といった診療科から、呼吸器科や循環器、整形外科といった専門外来まで対応している総合病院です。院内にはがん相談支援窓口を設けており、がん患者特有の悩みの相談に乗ってくれるでしょう。無料で平日16時まで受け付けているので、気軽に行きやすいといえるのではないでしょうか。定期的に研究や研修を続けており、知識や技術の向上に余念がないといえます。
肝臓がんのステージ3になると、合併症により切除手術できないケースも少なくありません。しかし、標準治療をはじめ、それを補完する代替療法の研究も進んでおり、治療の望みは以前より大きいと言えます。このサイトでは、肝臓がんに対する各種標準治療のほか、標準治療を補完し、治療中や予後における生活の質(QOL)を高める効果が期待される代替医療について、詳しく解説しています。
本サイトで紹介している主な代替医療は、以下の通りです。
代替医療について、効果や口コミ・評価を知りたい人は、以下を確認してください。
「がんの医療現場における補完代替医療の利用実態調査」(2005年発表)によると、がん患者が利用している補完代替医療の中でも、圧倒的に多いのが「健康食品」の使用であり、実に96%以上を占めています。
しかし、数ある健康食品・サプリメントの中には、信頼できる裏付け(エビデンス・データや、臨床報告など)に乏しいものもあるのが現状。患者としては、できれば医師と相談のうえで、科学的根拠に基づいた選択に留意する必要があります。
このサイトでは、肝臓がん対策によく用いられる健康食品成分のエビデンスを調査してまとめていますので、参考にしてください。
肝臓がん対策に用いられる主な健康食品成分のエビデンスまとめを見る
ローズポルシェさん(女性)
先週父が肝臓がん初期の手術を終えたばかりです
今度は私になって母には心配かけます
父は肺炎で入院してから 狭心症やガンが見つかり
7回も入院しています
義父は足先が真っ黒になり 切断かと入院したら
狭心症と糖尿病で即手術でした
2人とも突然死になる寸前でした
退院してからは前より元気になりました
私はステージ2ですが 半年前から症状は出てました
体は何か異常を発しているから見過ごしてはいけないなと
痛感しています
taxi0298さん
お腹に大きな手術のあとが残った。
ベンツの型の傷跡である
肝臓がんの第二ステージで、全肝臓の30%を切除
あと何日かで退院できると思うが、再発防止に向けて、食事療法を徹底して行うつもりです。
全身麻酔のため手術中は一時間ぐらいと思ったほど、外で待っていた家族は九時間の大手術でハラハラだったという。
肝臓関゛のほとんどはB型、C型肝炎→がんになるらしい。
私の場合は脂肪肝という珍しい原因だった
油と塩を徹底してとらないようにしなければならない
人生70を超えて大変な山が続いてやってきた
ライブドア事件で莫大な負債
訴訟で和解金で一部取り戻し
国税局の和解金に対する課税にたいして、現在国税不服審判所で係争中
長年のストレスが脂肪肝に輪をかけたようである
農薬のない野菜、浄水器購入による飲み水の徹底管理が必要なので、勉強を始めている。
どなたか浄水器のお勧め品など情報をください
引用元:入院生活 ( その他の病気 ) - ライブドア事件被害者 和解裁判の地獄 遅延損害金取り上げる国は鬼 - Yahoo!ブログ
nak********さん
胆菅癌に詳しい方に質問です。
母がステージ2の胆菅癌と診断されました。
転移は全くありませんが、手術で腫瘍を全て切りとっても、この癌はほぼ全てのケースで再発するので、覚悟はしといて下さいと言われました。
しかも肝臓を半分切り取る術後の痛みや体力の消耗は凄まじいらしく、家族皆落ち込んでいた時に、最先端治療の重粒子線治療を知りました。
肝臓癌に有効なのは分かりましたが、胆菅癌に有効にも有効なのか知りたいです。
有効だとしたら、今の母の状態での再発の可能性とか詳しく知りたいです。
治療費が高額なので、詳しく先の展望が見えないと、踏み切れません。
詳しい方どうか、胆菅癌と重粒子線治療について教えて下さい、宜しくお願いします
nao********さん
2年前に肝臓癌(ステージ2)になりました。
私たち家族は色々調べてラジオ波で焼く事を希望しましたが、その時の担当医が肝動脈塞栓法を強く勧めるのでしましたが
手術して退院する前に手術(部分切除)を進めてきました。
おかしいと思い肝動脈塞栓は失敗ですか?と聞くとこれだけじゃ十分ではないので切りましょうと言われ次の手術(部分切除)日まで決められて退院しました。
それから2年達、手術は成功してるのですが、また影が2つ出ました。
先生曰く癌の再発でしょうとの事で来週、MRI,とCTどちらも造影剤で検査するようです。
今回の質問は肝臓癌で重粒子線がん治療をされた方にこの治療について
効果があるのか? 300万円もかけて価値があるのか?教えていただきたく思いましたので投書しました。
宜しくお願い致します。