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漢方治療の肝臓がんへの効果とは

肝臓がんの代替医療にも用いられている漢方について、調べているページです。

漢方【肝臓がんの代替医療】

がんを切除する、抗がん剤で攻撃するのが、病院での標準治療。
西洋医学を基盤としています。その補完に用いられるのが、東洋医学の叡智が詰まった漢方薬による代替医療です。

がん再発を予防したり、抗がん剤の副作用を防いだり、闘病生活の質を向上させるのが、漢方薬の作用です。

肝臓がんに効く漢方薬とは

慢性肝炎に対して用いられる「小柴胡湯」という漢方薬があります。
これは抗炎症作用や肝線維化抑制作用、肝再生促進作用、免疫調節作用、発がん抑制作用、
そしてがん細胞の増殖抑制作用などがあるとされています。

肝炎によって死滅と細胞を繰り返す肝細胞が線維化するのを防ぎ、がん細胞化するのを予防します。
しかもがん細胞の自死(アポトーシス)を誘導する効果もあるため、がんの抑制作用があります。

これはあくまで漢方薬の一例。がんの段階によっては、別の漢方薬が有効な場合もあります。
それぞれの症状に合わせてきめ細かく対応できるのも漢方薬の優れたところ。
複数の天然薬を組み合わせ、効果の高いものを処方することができます。

そのほかにも、抗がん作用のある生薬には以下のようなものがあります。

  • 半枝蓮
  • 白花蛇舌草
  • 竜葵
  • 山豆根
  • 霊芝

これらの成分だけでなく、免疫力を高めるものや、血液の循環を良くするもの、生命力を高めるものなどを組み合わせることで、治療中の体調を整えながらがんと付き合っていくことを可能としてくれるのです。

漢方薬による肝臓がんの代替医療の症例

症例1:手術が不可能と診断された70代男性

低血糖と意識障害により病院に運ばれました。肝臓左葉に10cmぐらいの腫瘤ができていたのです。
検査で肝臓がんであることがわかったものの、手術は不可能と診断されました。

肝動脈塞栓治療を提案されましたが、拒否して漢方薬のみによる治療を選びました。
9種類の生薬を煮詰めたものを13回服用したところ、6ヶ月で腫瘍が4cmに、
その3ヶ月後にはがんはほとんど見られなくなりました。その後も再発は見られません。

症例2:余命1ヶ月から復調しはじめた50代女性

余命1ヶ月を宣告されました。痛みが辛くて、家から出ずに過ごしていました。
腫瘍マーカーの数値は4ケタになっていましたので、漢方薬を処方してもらいました。
すると1ヶ月後、数値が良くなりました。それに外出して歩けるようになったんです。

また漢方薬を飲んでいるうちに体が温かくなって、むくみもとれ、顔色が良くなりました。今も毎日飲み続けています。

肝臓がん対策に用いられる漢方に関する
注目記事をピックアップ

がん治療においての漢方薬の位置づけや、漢方薬のがんに対する効果・効能などについて注目の記事をまとめました。

抵抗力を高めるがん漢方治療

がん治療において重要なのは、治療に対応できる体力と、免疫能力です。この両方がしっかりと備わっていれば、末期がんであってもQOL(生活の質)の低下を防ぐことができ、毎日を健やかに過ごすことができます。 この記事ではがん患者の生きる力を高めるために、漢方薬を抵抗力、体力の向上に使用している内容がまとめられています。
(解説:福田一典先生/出典:がんサポート:
https://gansupport.jp/article/treatment/alternative/kampo/4240.html)

記事の要約

  • 漢方には延命効果が期待できる
  • 抵抗力を高めてくれる「滋陰薬」
  • 生きる活力が湧いてくる漢方治療

記事のポイント

生活の質の改善や延命効果に期待できる漢方

漢方治療は、体力や免疫力向上に効果的で、がん治療の副作用でもある倦怠感や食欲不振などを改善できます。漢方薬の服用はQOL(生活の質)の改善に繋がり、ストレスが減ることで延命効果が期待できるのです。

「漢方薬は、がんに効果がない」と断言する医師もいます。がん細胞を小さくするのが目的なら、漢方薬はほとんど効果がありません。しかし、漢方薬で体力や免疫力を高めることができれば、がんの進行を抑えるばかりでなく、がん治療中の最大の死亡原因と言われる感染症の予防ができるのです。

抵抗力に直結する粘膜に働きかける

体内にものを取り込む鼻やのど、腸、肺などは、粘液で覆われています。この粘液は、表面を傷つけないようにする役割のほかに、体の外から入ってくる雑菌やウイルスに対する防御網という役割を担っています。そのため、粘膜が乾燥すると感染に対して無防備になり、風邪などの感染症にかかりやすくなるのです。

漢方では、目的に応じてさまざまな漢方を用いることで、患者の体質改善や体調回復につなげていきます。症状に応じてきめ細かく漢方治療を行なうことで、患者の生活の質の改善や延命に効果が期待できるのです。

生きる希望を与えてくれる漢方治療

「治療法がない」、「希望がない」という状況は、絶望感からくるストレスから免疫力が減少し、がんの進行を早めるほか、生きる力まで失わせます。精神的なケアをおこない、患者さんに希望をもってもらうことは非常に重要なことです。

がんの増殖を抑えられなくても、一時的に食欲が出たり、倦怠感が軽くなるだけでも、生きる希望に繋がります。漢方治療で食欲が出て、体が楽になると、家族との日々を楽しむ心の余裕も出てくるのです。

記事の総評

漢方は、体の抵抗力を高めるのに良い選択肢のひとつです。がんと戦うための抵抗力を上げることで、QOL(生活の質)が改善すると生きる気力が沸き上がり、がん治療の効果に違いがあらわれます。がん治療では、薬自体の効果も大事ですが、患者自身の精神状態も大きく関わってきます。生きたいという気持ちが免疫力の向上に繋がり、治療に良い影響を与えてくれるのです。 日常生活の中で続けるがん治療とは、生活の一部として付き合っていく必要があります。抵抗力を高めてくれる漢方を、がん治療と一緒に取り入れてみてはいかがでしょう。

記事を執筆・解説した先生

福田一典医師

銀座東京クリニック院長。熊本大学医学部を卒業後、国立がん研究センター研究所や株式会社ツムラで漢方薬を使用したがん予防の研究に取り組む。東洋医学と西洋医学とを統合した医療を目指し、がんの漢方治療と補完、代替医療の実践しています。

がん患者を支える漢方

肝臓がんは再発リスクが高く、治療期間も長いです。また治療が長引くほど、副作用で苦しむことになります。副作用を抑える方法として、漢方薬を処方している外科医師の記事を見つけました。医師自身、漢方の効果には半信半疑だったようですが、自身の経験からその考えが変化し、現在では積極的に漢方薬を治療に用いています。興味がある方はお読みください。
(解説:新見正則先生/出典:再発転移がん治療情報:
http://www.akiramenai-gan.com/medical_contents/column/70123/)

記事の要約

  • 漢方だけではがん治療はできない
  • 漢方はじわじわ効くので大きな副作用が出にくい
  • 些細な治療の積み重ねが重要

記事のポイント

漢方だけではがん治療はできない

漢方外来に「がんを直したい」という患者が来院するたびに、歴史上の漢方の名医が、がんに対しては外科手術を行っていたことを話すそうです。

がんは外科手術や放射線治療が最適で、漢方薬はあくまでも痛みの軽減や体力維持、抵抗力の向上に役立てます。がん治療における漢方薬の役割は、副作用の軽減や気力・体力などの維持です。さらに、漢方薬には健康保険が適用されます。経済的な負担が重くないので、多くのがん患者が補完治療として漢方薬を選択しているのです。

漢方はじわじわ効くので大きな副作用が出にくい

西洋医学の専門家でもある新見氏は、西洋医学で治らない症例を経験することで、西洋医学以外の手法を模索。その結果、漢方薬にたどり着きました。自分自身で漢方薬を使用し、効果を実感したことで、本格的に診療に活かすようになりました。

一般的にがん患者には、気力と体力が維持できる「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」を処方することが多いそうです。これに、体を温める附子(ブシ)を追加することで抗がん剤の効きを良くするほか、西洋医学のハイパーサーミアという、がん細胞を選択的に弱める温熱療法を実施しています。

些細な治療の積み重ねが重要

漢方薬はじわじわ効いてくるという特徴があり、一回当たりの効き目は弱め。ただし、体質改善や体調の回復などを目的としているので、日頃の小さな積み重ねが重要になってきます。

食前に飲み忘れてしまった場合は、食後に飲むといった具合に、しっかりと続けることが大切。漢方薬をやめるのは、「同じ薬なのに味が変わった」、「あまり辛くなくて余ってしまった」と感じたとき。体調が変化し、体質が改善したら漢方薬を続ける必要はないと判断するそうです。

記事の総評

漢方薬はがん治療をサポートするもの。がんには腫瘍そのものを取り除く外科治療が効果的です。それを理解している先生がすすめる漢方薬だからこそ、効果の説得力が増し、患者の精神的な負担軽減につながるのでしょう。外来患者の多くは、はじめは漢方薬だけのがん治療を望んでいた外来患者でも、新見正則先生の診察を受けた後は、外科手術に踏み切る方が多いそうです。漢方薬は、あくまでも治療中の副作用の軽減や、日頃の体調管理体質改善などに使用しています。

治療完了がゴールではないことを理解している先生だからこそ、漢方という補完治療を選択しているのでしょう。

記事を執筆・解説した先生

新見正則先生

帝京大学医学部の外科准教授で、同大学の附属病院では外科・血管外科を担当。国内初の保険診療のセカンドオピニオン外来を開設し、その普及に尽力してきました。また、国内でもまだ少ない冷え性外来を担当しており、多くの冷え性患者の助けになっています。東京都板橋区と台東区にある愛誠病院では、漢方外来を担当し、西洋医学では対応できない症状や悩みに対応しています。研究分野が腫瘍免疫学ということで、がんに対して適切な処置を行なってくれるでしょう。

漢方薬と健康食品・サプリメントの違い

混同されがちな「漢方薬」と「健康食品・サプリメント」。明確な違いは、漢方薬が医薬品であるということです。一方、健康食品・サプリメントの中にも、免疫力を向上・調整して、がんに対する免疫システムをサポートすることや、抗がん剤治療などの化学療法、放射線治療における副作用を軽減するなど、効果に信頼できる裏付け(エビデンス・データや、臨床報告など)があるものも存在します。

このサイトでは、がんに対する免疫向上・調整機能などが、さまざまな試験や報告で裏付けされている日本発の特許成分「米ぬか多糖体」を、注目成分として特集しています。

【米ぬか多糖体とは】

玄米の米ぬかの中に含まれる多糖体。免疫力を高めるNK細胞を活性化させ、がんに負けない体力を養うために役立つ。
またがん患者を対象にした実験の結果、がん細胞の抑制や、再発予防についても、高いエビデンスが導き出されている。

「米ぬか多糖体」の主なエビデンス・データや臨床試験の結果は、以下のページにまとめていますので、参考にしてください。

【注目特集】研究が進む日本発の特許成分
「米ぬか多糖体」のがんに対するエビデンス