陽子線治療は、特に肝臓がんに有効といわれる最新医療です。肝機能を失うおそれがあるため、肝臓がんに放射線治療は難しいといわれていました。
しかし、陽子線はピンポイントでがん細胞に照射できるので、肝機能を残したままの治療が可能です。
陽子線治療は、いわゆる放射線治療の一種です。陽子は水素原子から陽子を抽出し、光速の70%ほどまで加速させると体への浸透力が上がり、がん細胞を破壊する陽子線になります。
肝臓は、人体にとって非常に重要な臓器なので、肝臓がん治療においては、肝機能を残すことが重要視されます。そのため、周囲臓器に影響を与えてしまう従来の放射線治療は困難でした。健康ではない部位まで影響を受け、ますます肝機能が落ちてしまうからです。
その点、威力は高いものの周囲の細胞にまでダメージを与えてしまう従来の放射線治療とは違い、360度の方向から照射できる陽子線治療は、がん細胞をピンポイントで照射できます。肝機能を温存したまま治療を進めることができます。
粒子が軽い陽子線は「360度回転ガントリー」という機器を使用することで、360度の方向から照射可能。照射回数が増えてしまうというデメリットはありますが、周囲にある細胞や臓器への影響を最小限に抑えた治療ができます。
また、治療基準(プロトコル)が明確で、過去に約12万人の治療成績があるため、比較的安全に治療できるというのも利点です。肝臓がんの放射線治療には、がん殺傷能力が高くピンポイントで照射できる「重粒子線治療」という選択肢もありますが、重粒子線治療の治療者数は2万人程度と実績が少なく、想定外の副作用が出やすいと言われています。
局所的な治療なので、リンパ節転移が見られたり、全身に転移していたりする場合の治療は難しいといわれています。転移前の早期がんであることが治療の条件です。
陽子線治療は、保険診療の対象外である「先進医療」なので、全額自己負担です。一定の基準を満たした医療機関では、保健医療との併用ができます。
陽子線の治療費は約270万円。重粒子線治療と比べるとやや安価ですが、通院費や交通費まで含めると300万円を超えると見積もっておいた方がよいでしょう。
日本のがんの医療現場における補完代替医療の利用実態調査(2005年発表)によると、44.6%のがん患者が、補完代替医療を利用していることが明らかとなっています。 代替医療は、切除手術ができない場合でも取り入れることができますし、抗がん剤治療などの副作用を軽減したり、治療中や予後における生活の質(QOL、クオリティ・オブ・ライフ)の向上を期待できるのです。
一方、代替医療の中には、信頼できる裏付けがなく、効果の根拠に乏しいものもあるので注意が必要です。このサイトでは、肝臓がん対策に用いられる主な代替医療の特徴や体験談のほか、代替医療の中でも圧倒的に多く用いられる「健康食品」の成分についてエビデンス調査をまとめています。
本サイトで紹介している主な代替医療は、以下の通りです。
代替医療について、効果や口コミ・評価を知りたい人は、以下を確認してください。
darumaさん(男性)
高齢化社会が進むにつれてハイスピ-ドで襲いかかる中高年齢層へのがん対策とは違いゆっくりイズムの後期高齢者層へのがん治療。
これからこうした患者が増えると思い少しでも参考になればとまとめてみました。
患者 78歳。
50年前二女誕生の際大出血。
輸血8本、止血剤数十本を打つ。
20数年後c型と判明。
以後月1回のペ-スで定期検査。
3年前に肝臓左下カンドウミャク付近に白っぽいかげが見られ、検査の結果3センチぐらいの肝臓ガンと判明。
すぐ都内の総合病院でカテ-テルでの塞栓術。
抗がん剤投与、2週間の入院。
当初開腹手術も検討されたが高齢のため断念。
今年に入り上記患部の周辺に薄いかげが発生。
がんの再発。
切除手術と違いカテ-テルでは10-20パ-セントのがん細胞が残るとのこと。
7月2回目の塞栓術。
抗がん剤を変える。
その際少し離れた場所に微細ながん細胞らしきものが散見され
陽子線治療によってこのがん細胞の成長を止め退治することになった。
陽子線治療 筑波大学病院で照射。
がん細胞のdnaに充て成長を止めるピンポイント療法。
他の放射線と比べ陽子線は寸止めの治療が可能。
他の臓器に影響をあたえない利点がある。
sachiさん(女性)
肝臓がんの夫。
はじめから肝臓の外にも、ひとつ気になる腫瘍がありました。
お医者さまは抗がん剤で小さくなると診ていたらしい‼がしかしそのままの大きさでずっといた。
それを、陽子線治療でやっつけている!
5週間通いつめます。
やっと1週間と少しが経ちました☺
ちょっと慣れてきている感じ!
始まるまでは、副作用など説明されるので怖い部分もありましたが、、、夫婦二人でお話をよく聞いたら、陽子線がベストだと感じたので、毎日通うのは大変ですが、がんばってくれています。
知らなかったのですが、陽子線や放射線治療は身体の1ヶ所につき、人生で1クールの治療しか行えないそうです。
はじめは保険もきく放射線治療を勧められましたが、、、あまりにも副作用が大きく!しかも身体の表面に一番強く当たり、そもそもの癌に届くには力が弱くなるそうです。
夫が選んだ陽子線は、表面よりも的中する癌の位置に一番強力に当たる様に設定できるそうです。
そのため準備に入院も必要でしたし、固定具も個別の身体に合わせて作っていただきました。
それを使って5週間の治療❗なにも痛みなど感じませんが、陽子線が効いて、リンパ腺の中のがんが小さくなってくれることを願います。
もし、そのままにしておいたら、黄疸、閉塞、いろんな症状が出てきて生活に支障をもたらすそうで!
どうにか治療がうまくいきますように願います❗
min********さん
肝臓がんを陽子線治療後、食道や胃から出血し、貧血を起こして輸血を繰り返しています。
医師からゼリー、プリン、ヨーグルトは摂取可能と言われましたが、柑橘系のゼリーは食道や胃に「酸」の悪影響がありますか?