肝臓がんを治したい・改善したい人のための情報サイト

食事療法の肝臓がんへの効果とは

肝臓がんの食事療法について調査しているページです。

食事療法は肝臓がん改善の手助けになるのか

がんの代替医療のひとつとして挙げられる、食事療法。薬剤や手術を用いないので、比較的取り組みやすいのではないでしょうか?
ぜひ標準治療と併用してみましょう。

【代表的な食事療法】

■塩分制限…
肝機能ががんにより低下していると、摂取した塩分をうまく代謝できず、腹水の原因になってしまいます。
食事の塩分はごく少量に抑え、食品に含まれているものだけにとどめます。

■油脂・植物性たんぱくの制限…
毎日肉を食べると、がんの発生率が2.5倍になるという報告があります。
体質改善のため、半年~1年の間は牛肉と豚肉の摂取を控えます。
鶏肉ならささ身や胸肉、魚なら白身を選び、これまでの半分の量を目安にします。

■新鮮な野菜・果物の摂取…
がんの改善には、カリウムの摂取が大切と言われます。
そのため、新鮮な野菜と果物を毎日摂ります。
加熱処理によって酵素やビタミンCが壊れてしまうので、生ジュースやサラダにして食べましょう。

がんの予防効果のある食材

がんの闘病生活中、積極的に摂りたい食材には以下のようなものがあります。

  • 玄米や全粒粉のパン:ビタミンや抗酸化物質が含まれ、体質改善ができる
  • 乳製品・キノコ・海藻類:β-グルガン、フコイダンなど、免疫を高める成分を含む
  • ニンニク:アリシンが免疫力を高め、発がん物質を無毒化する
  • はちみつ:滋養効果
  • キャベツ:乳がんや肺がん、前立腺がん、大腸がんなどへ効果があると言われる
  • ブロッコリー:重度のがんにも効果があると言われる抗がん成分を含む
  • レモン:ビタミンC、クエン酸、ポリフェノール類など、がん抑制に欠かせない成分を含む
  • オリーブオイル、ゴマ油:動物性脂肪のかわりに、これらの油で植物性脂肪を摂る
  • 自然水:活性酸素を増やす水道水を避け、市販の自然水を飲むようにする

なお、下記ページでも「がんに効く食べ物」として様々な食材が紹介されています。その仕組みや根拠となる研究データなどもまとめられているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

ちなみに、下記のページではがんに効くと言われている食べ物についてまとめられています。根拠となる研究データも紹介されているので、興味のある方は参考にしてみてください。

がんに効く食べ物とは?(外部サイト)

食事療法闘病記

闘病記1:余命宣告を克服して長生き

お父さまががんを患い、余命宣告を受けたというAさん。
がんは、薬で治療をしても根治に向かわないので、食事療法を考えたそうです。

まず添加物の入った食品、赤身の肉や塩、そして砂糖を避け、
炭水化物を減らし、野菜を多く摂るようにしたそうです。
さらにどくだみ茶の飲用習慣も付けたのだとか…。

その成果で、お父様は宣告された余命よりも長生きされているそうです。

闘病記2:末期がんを克服

末期のがんを宣告されたBさん。病院治療を断り、食事によってがんを克服したそうです。

Bさんが心がけたのは、人間に必要な46種類の栄養素。これらをバランス良く摂ることがポイントだったそうです。
また、以下のポイントを実践したのだとか。

  • 動物性タンパク質と植物性タンパク質のバランス
  • 不飽和脂肪酸をしっかり摂る
  • ミネラルとビタミンをバランスよく摂る
  • 水溶性ビタミンは毎日必要量を食事から摂取する

体を作るのは、毎日の食事。食事の大切さを心がけ、
抗がん食品を取り入れることを心がけることで、末期がんを克服できたそうです。

肝臓がんの食事に関する
注目記事をピックアップ

肝硬変や肝疾患といった肝臓病になってしまった場合、定期的な診察や治療と並行して食事療法も取り入れなくてはいけません。ここでは肝臓病の食事療法などに関する注目記事についてお伝えします。

肝臓病の食事療法

肝臓は、別名「沈黙の臓器」と呼ばれており、肝臓病が発生したとしても、自覚症状がないまま進行してしまうケースが多くあります。ですから、日ごろ肝臓の健康状態を気にかけてあげることが大切。ここでは、肝臓病が発生する原因や病気の種類、食事療法について書かれている記事を参考にまとめてみました。
(出典:三重県薬剤師会:
http://www.mieyaku.or.jp/info/tel/syokuji/kanzo.htm)

記事の要約

  • 30万人が肝硬変、2万人が肝細胞癌を発症
  • 一度肝臓系の病気になってしまうと治りにくい
  • 病んでいる肝臓に多くの栄養を与えると負担になる
  • 肝臓病ごとの食事の考え方

記事のポイント

30万人が肝硬変、2万人が肝細胞癌を発症

日本では、130万人が慢性肝炎、70万人が急性肝炎、30万人が肝硬変、2万人が肝細胞癌を発症していると言われています。ウイルス性の肝臓病を除くと、発症原因の多くはお酒によるアルコール性の肝臓障害や、糖質による脂肪肝の可能性が濃厚です。「お酒やお菓子を良く食べているが、特に問題ないから大丈夫」を決めつけるのは、なるべくやめてください。定期的にお酒やお菓子を食べない日を設けたり、定期検診をこまめに受けて、肝臓の状態を気にかけてあげることが大切です。

一度肝臓系の病気になってしまうと治りにくい

肝臓は、食事によってから取り込んだ糖質を、グリコーゲンなど人間が活動する時に必要なエネルギーに変える働きがあります。他にも、体にとって有害な物質を解毒する機能もあるのが特徴。

しかし、肝臓病を発症すると、これらの機能が正常に働かなくなってしまい、血糖値異常や皮膚の変色、かゆみなどさまざまな症状が発生します。一度、肝臓系の病気になってしまうとなかなか治りにくいといわれているので、よほど精密な臓器といえるでしょう。

病んでいる肝臓に多くの栄養を与えると負担になる

現代の食事療法の定義は、「病んでいる肝臓に多くの栄養を与えてしまうと、かえって肝臓の負担を増やしてしまう」とのこと。よって、適正なエネルギー計算のもと、栄養バランスのとれた食事をすることが大切です。ただし、肝臓病は慢性肝炎、脂肪肝などさまざまな種類があるので、症状に合った食事療法を取り入れることが重要といえます。

肝臓病ごとの食事の考え方
慢性肝炎

特別な脂肪制限は必要ありませんが、禁酒する必要があります。

脂肪肝

肥満によって肝臓に脂肪がたまった状態です。ですので、食事量を制限して標準体重に戻す必要があります。

アルコール性肝障害

お酒による肝障害なので、とにかく禁酒することが大切。放置しておくと肝臓がんになりやすいため、早期の対応が必要になってきます。

肝硬変

症状の進行度によって、食事療法も異なってきます。「代償期」 (重大な症状がない場合)は、体内のアンモニアを抑えてタンパク質をとるためのアミノ酸製剤を補給。便秘にならないように、野菜や海藻類といった食物繊維が多く含まれている食事中心になります。「非代償期」(腹に水が溜まる、黄疸といった重大な症状がある場合)は、肝臓の機能がかなり落ちているので、塩分制限、刺激物の制限が必須。腹水や皮膚が黄色くなってくる症状が非代償期の特徴です。

記事の総評

肝臓病の進行を止めるために食事療法は必須といえます。ただし、やみくもに食べる量を制限するのではなく、症状に適したカロリーや栄養バランスを加味したうえで取り入れるようにしましょう。また、肝臓病は自覚症状を感じることなく進行していくので、定期的に検査を受けるようにしてください。「発見した時には重度の症状になっていた」なんてことがないように日頃から肝臓を気にかけてあげることが大切といえます。

記事を執筆・解説した主体

三重県薬剤師会

10の地域薬剤師会と4つの職域薬剤師会を束ねており、県の行政機関、ならびに他団体と連携をとりながら日々活動しています。また、薬物学的知見に基づいて処方箋の調整や、地域包括ケアシステム構築に尽力しているとのこと。昭和24年の創立以来、70年近く地域住民のために貢献してきました。

肝硬変の栄養療法の考えかた肝臓食レシピ

肝硬変の食事には、適量のカロリーとたんぱく質、脂肪分控えめのバランスの取れた食事を1日3食正しく摂取することが大切です。また、症状の進行や状態に応じて、塩分を控えたり糖質を制限したりと臨機応変に対応することが求められます。肝臓病を悪化させないように定期受診と並行して食事療法を取り入れてください。ここでは、肝臓病の食事について栄養士監修のもと詳しく記載されていた記事のレシピを紹介します。

(出典:三重大学医学部附属病院 栄養診療部 栄養主任 原 なぎさ 先生
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/recipes/)

記事の要約

  • 体にやさしい食物繊維アップメニュー(汁物編)
  • さっぱりとした醤油味でおいしくいただけます(主食編)
  • 甘酢あんが食欲をそそり、野菜の旨味が感じられます(副菜編)

記事のポイント

小豆と野菜のスープ

減塩・化学調味料無添加で体にとって優しいスープです。塩分を0.5g程度に抑えて高血圧といった肝臓にかかる負担を軽減します。かぼちゃの本来の甘さと野菜の旨味が凝縮された一品です。鶏肉はタンパク質が多いのでだしを抽出するときのみ使ってください。たくさん作って保存容器に入れて冷凍することで、時間がない時でも簡単に野菜を摂取できます。

作り方(小豆と野菜のスープ
参考元:https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/recipes/10.html)

  1. 鶏肉は脂肪を取り除き、一口大に切る。
  2. 野菜をすべて小さめ角切りにする。
  3. 鍋に昆布だし、しいたけもどし汁を入れ、鶏肉・大根・にんじん・ごぼうを入れ20分ほど煮込みます。あくをとった後は、れんこん・かぼちゃ・小豆・めんつゆを入れ、さらに煮込んでください。(あくとりシートを敷くと効率よくできます。)
  4. 別の鍋にお湯を沸騰させ、耳たぶ程度に水で練った白玉粉を丸めて入れ、浮き上がったらすくって冷水につけてください。その後は3で作った鍋の中に加えて鶏肉は取り出す。
焼きうどん

高タンパク質かつ低脂肪の豚肉は、肝臓の働きを助けてくれます。食物繊維が豊富に含まれているしいたけやねぎも入っているので、腸の活性化を促して便秘も解消してくれますよ。また、汁がないので、浮腫・腹水といった症状がある方に適しています。

作り方 (焼きうどん
参考元:https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/recipes/09.html)

  1. 豚ひれ肉は繊維に直角に薄切りにして、醤油・酒・おろし生姜・片栗粉で下味をつけます。生しいたけは薄切り、青ねぎは5mmの小口切りにしてください。
  2. フライパンを熱して油をひき、豚ひれ肉を広げながら両面を焼く。両面焼きあがったら一度フライパンから取り出してください。
  3. うどん・生しいたけ・青ねぎを炒め、豚ひれ肉をもどし、醤油・こしょうで味つける。
  4. 盛りつけ、花鰹をふりかける。
野菜の甘酢あん

玉ねぎやにんじんといった血圧を下げて肝臓の負担を軽減する野菜が豊富に含まれています。また、酢に配合されているクエン酸が肝臓内の働きを活性化させてエネルギーに変えてくれる作用があるのが特徴。体に蓄積されている余分な脂肪分も同時に排出してくれる効果に期待ができます。甘酢あんは、塩分が控えめでも味が濃く感じるでしょう。お好みに合わせて好きな野菜を入れてもOKです。

作り方 (野菜の甘酢あん
参考元:https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/recipes/06.html)

  1. 玉ねぎ・にんじん・ピーマン・たけのこ・水でもどした干ししいたけは一口大の乱切りにする。※しいたけのもどし汁は後ほど使うのでとっておいてください。
  2. にんじんはレンジ(600W)で1分程加熱。
  3. フライパンに油を熱し、玉ねぎ・にんじん・たけのこ・しいたけの順に加え炒める。玉ねぎに火が通ってきたらピーマンを加えて軽く加熱したあと野菜を取り出してください。
  4. 甘酢あんの材料を混ぜあわせ、とろみがでるまで火を通す。
  5. とろみがでたら、取り出した野菜とあんをからめて完成です。

記事の総評

肝臓病の食事療法といっても過度な食事制限はないと思います。症状によっては健康な方と近い食事を摂取できるかもしれません。手軽にできるレシピも複数あるので、毎日続けるために簡単な料理作りから始めてみてはいかがでしょうか。

記事を執筆・解説した主体

原 なぎさ先生(三重大学医学部附属病院 栄養診療部 栄養主任)

三重大学医学部付属病院の管理栄養士として日々食事のサポートをしています。2016年に医療講演会にて「肝疾患栄養サポートの実際と意義」といった講演を行った実績あり。

食事療法をサポートする健康食品にも注目

食事療法では不足しがちな栄養素や、がん対策として特定の成分を摂取したい場合は、健康食品やサプリメントで補うのもひとつの方法です。成分の中には、免疫力を向上・調整して、がんに対する免疫システムをサポートすることや、抗がん剤治療などの化学療法や、放射線治療における副作用を軽減すること、治療中・予後の生活の質(QOL、クオリティ・オブ・ライフ)を高めることなどの効果が期待できるものもあります。

一方で、数ある健康食品・サプリメントの中には、信頼できる裏付け(エビデンス・データや、臨床報告など)に乏しいものもあるのが現状。このサイトでは、がんに対する免疫向上・調整機能などが、さまざまな試験や報告で裏付けされている日本発の特許成分「米ぬか多糖体」を、注目成分として特集しています。

【米ぬか多糖体とは】

玄米の米ぬかの中に含まれる多糖体。免疫力を高めるNK細胞を活性化させ、がんに負けない体力を養うために役立つ。
またがん患者を対象にした実験の結果、がん細胞の抑制や、再発予防についても、高いエビデンスが導き出されている。

「米ぬか多糖体」の主なエビデンス・データや臨床試験の結果は、以下のページにまとめていますので、参考にしてください。

【注目特集】研究が進む日本発の特許成分
「米ぬか多糖体」のがんに対するエビデンス